Share

第7話 王女様のお着替え

Penulis: みみっく
last update Terakhir Diperbarui: 2025-06-27 12:57:32

「俺は気にしないし、迷惑ではないぞ?」ユウは少しむきになった言い方で、エリーを安心させるように言った。

 エリーはその言葉に少しだけ安心したように見えたが、まだわずかに不安げな表情を浮かべていた。

「ありがとうございます。ですが、私は人に見つかるといけないので、表を歩けないのです」とエリーは事情を説明した。

「なんだ、そんなことか。それは大丈夫だ。ここは森の中で、周りには誰もいないぞ?」とユウは優しく言った。

 エリーはホッとした表情を浮かべ、「そうだったのですか……。安心しました。では、しばらくお世話になろうと思います。本当にありがとうございます」と再び感謝の気持ちを伝えた。

「でも、外には猛獣がいるから、一人で外に出るなよ。死ぬからな」とユウは警告した。

 エリーは少し驚いた表情を浮かべ、「え?……は、はい」と答えた。

 驚いた様子だったが、先ほど猛獣に襲われた実体験があったのですぐに理解できたようだった。いろいろと話をしていると、外はすでに暗くなっていた。夕食を食べ終わり、エリーが嬉しそうな表情をしていた。

「ん? どうした?」不思議そうな表情をして、ユウはエリーに尋ねた。

「あのですね、わたし……普段は一人で食事をすることが多いので、話しながら食べるのが楽しくて、嬉しいんです」とエリーがとびきり可愛い笑顔で言ってきた。

 エリーが美味しそうに食べるので、自分も自然と夕食が進んだ。

 ユウはその言葉に少し驚いたが、すぐに微笑んで答えた。「そうか。俺もしばらく一人で食事をしていたから、その気持ちは理解できるな。話しながら食べるのは楽しいよな。これからは、毎日一緒に話しながら食べられるな!」

 エリーはさらに嬉しそうに微笑んで、「はい、とても楽しみです」と答えた。エリーの微笑みに、ユウの心も温かくなった。

 夜も遅くなったので夕食の片づけを始めると、エリーも手伝おうとしてきた。

 いやいや……王女様だろ? こんなことをさせたらダメだ。というか、そもそも洗い物なんてできるのか?

「いやいや……客人にお皿洗いなんてさせられないからな」とユウは言った。王女様と言うと、表情が暗くなる気がしたので、あえて「客人」と言い換えた。

「私、客人なのですか? 違いますよ。私、居候の身になったのですから……お手伝いしますよ」と、エリーは少しムスッとした表情で可愛らしく言ってきた。

 ユウはその表情に思わず笑ってしまい、「分かった。じゃあ、明日の朝に一緒に片付けるか」と言ってエリーに手を貸すように頼んだ。

「……なんで笑っているのですか? もう、ひどいです。絶対ですよ。ちゃんと手伝わせてくださいね」とエリーは笑われて、さらにムスッとした表情で頬を可愛らしく膨らませて言った。

 こんなやり取りができるようになっている自分に、ユウ自身も驚きだった。だが、たぶん俺の会話の能力というよりは、エリーのほんわかとした優しい雰囲気と、人を惹きつける魅力のおかげだろうな。

「夜も遅いし、寝るか」とユウは何も考えずに言った。この山の中で夜にできる娯楽はない。せいぜい話をするくらいだ。

「はい」とエリーは頷いたが、その顔はたちまち赤く染まっていた。

 一応……離れて寝るか。恥ずかしいって言ってたしな。ボロボロのドレスじゃ寝づらくて可哀想だな……。

「嫌かもしれないが、俺の服着るか? そのドレスじゃ寝づらいだろ」とユウが聞いてみた。

「え? わぁ……良いのですか?」とエリーは驚いたが、その表情はたちまち嬉しさに輝いた。

 エリーが意外な反応をしたのでユウも驚いた。まあ、ドレスって美しくきれいに見えるけど、着ている本人はきついとテレビで見たことがある気がする。それで、楽な格好に着替えられると思って喜んでいるのかもな。

「暗くなってきたし、後ろを向いているから、これに着替えて良いぞ」とユウは服を渡し、背を向けた。

 エリーは少し緊張しながらも、嬉しそうに微笑みながらユウの服に着替えた。「お着替え、終わりました」とエリーの声が聞こえ、ユウは振り返った。

 ユウの服を着たエリーは、俺のぶかぶかなシャツを身につけ、その華奢な体がまるでシャツに埋もれているようで、たまらなく可愛らしかった。ざっくりとした襟首からは片方の肩が露わになり、白い肌が艶めかしく目に飛び込む。そして、シャツの生地越しにも分かる、少女にしては豊かな胸の膨らみ。その頂には、わずかに透ける生地の向こうに、小さくぷっくりとした乳首の形がうっすらと浮かび上がって見え、ユウの視線は思わず釘付けになった。

「あのぅ……でも、ズボンがないです」とエリーは困ったような表情で顔を赤くさせ、恥ずかしそうに言った。

 あ、ズボンがないか。あるにはあるが、サイズが問題だし、汚れているし、ボロくて不快にさせてしまうだろう。エリーには悪いが、出かけるわけでもなく、夜で見えないので我慢してもらうしかない。

「寝るだけだ。暗いし問題ないと思うぞ」とユウは言った。

 エリーは少し戸惑いながらも、「そ、そうですね……」と同意した。

「俺はこっちで寝るから、お前はそっちで寝てくれ」とユウは場所を指し示した。

「え? は、はい……」エリーは少し不満げに答えた。

 部屋に唯一の明かりを消すと、真っ暗になり、窓から入るわずかな月明かりのみになった。二人は、わずかな月明かりを頼りに、部屋の隅に離れて布団に入った。

 しばらくすると、外で獣が唸り声や吠え、獣同士で争う音が至る所から聞こえてきて、恐怖心が増してきた。だが、急に音が無くなり、静かになると不気味さが一層増し、恐怖心が溢れてくる。

 そして、また近くで獣が吠える声が聞こえてくるので、エリーは恐くなり震えだした。エリーは少し躊躇いながらも、「あ、あの……ユウさん? まだ起きてますか? そっちで寝ても……良いでしょうか……?」と尋ねた。

ユウは笑顔で、「まだ起きてるぞ。あぁ、お前が良ければ、どこで寝ても良いぞ」と優しく答えた。

Lanjutkan membaca buku ini secara gratis
Pindai kode untuk mengunduh Aplikasi

Bab terbaru

  • 転生して森で暮らしていたら買い物帰りに王女様を拾いました【R-18】   第50話 攫われたエリー

    「そうね、領主兵だったわね。『エリー王女様』の居場所を探してたわね……」友人の声には不安が漂っていた。「そうそう。今回も探してたなぁ~。って……亡くなったって言って、お葬式もしたんじゃなかったか?」レイは、まだボーっとする頭で友人たちが話す言葉を聞いていた。「あぁ!そういえば昨日、一緒に遊んでた姉ちゃんが『エリー姉』って言ってたよな! 王女様が、もし生存していても森に住んでる訳ねーのに! 人違いなのに迷惑な話だよなー」と友人たちが話していた。「勝手に、盗み聞きして……勘違いとかやめて欲しいよなぁ~」友人は苛立ちを抑えながら言った。「それよりお前、店に戻りたいって気持ちは分かるけどよ、店に戻るような事はするなよ! 多分、兵士に見張られてると思うぞ……。関係者も捕えてるみたいだしなぁ」友人は心配そうに忠告した。「……今回の件は、領主様の国王様への点数稼ぎってところだと思うぞ。ちゃんと働いてますってアピールだろ」友人は冷静に状況を分析していた。「まぁ……今回は、いい迷惑だったよな。話を聞かれてたなんてなぁ……」友人は深いため息をついた。店の中で待っていると兵士に見つかり捕らわれるから危ないと言われていたので、物陰に隠れて様子を伺っていた。レイの心には不安と焦燥が広がっていた。すると昨日、遊んでくれた人を見かけて飛び出してしまった。レイの心には再会の喜びと希望がよぎった。 ―――◇―――◇―――◇―――◇―――◇――― レイから詳しく事情を聞いて血の気が引いた。 エリーが危ない……と思った。ユナとレイを抱え帰宅した。 帰宅をすると結界が破られ、争った形跡もありエリーの姿はなかった…… 不安と焦りから怒りへと変わってきた。 なんで俺の関わる人が不幸にされてしまうんだ? 俺になんの恨みがあるんだ! 俺は&

  • 転生して森で暮らしていたら買い物帰りに王女様を拾いました【R-18】   第49話 いつも以上に仲良くなった三人

     エリーのアソコが唇に触れると、エリーが体をビクッと震わせた。「あっ……。ん……んぅ……やぁ……♡」と甘い声を出した。 エリーの割れ目に沿って舌を動かし舐めると、体をピクピクと震わせ、腰を自分でヒクヒクと動かした。「ゆ、ユウさん……気持ちいい……です……。そこ、だめぇ……あぁっ……やぁ……♡」ぷっくりと膨れたクリトリスを優しく舐めると、体をビクッビクッと震わせ倒れそうになるのを手を握り支えた。 俺の下の方でも俺に跨り、俺の乳首を指で触りにゅぷ……にゅぷ……と音を立てユナが腰を動かしていた。「あ、あ、あっ……んぅ……っ、はぁっ、はぁっ……んんっ……♡ ユウ兄ぃ……気持ちいいよぅ……ユウ兄ぃ……♡」 こんなのに耐えられるわけもなく……ユナの中で何度か……射精をしてしまった。「ああっ、うあああ……! んっ……っ、なんか、で、でちゃうぅぅーっ」 その後……エリーともエッチをした。「ユナちゃんは……エッチです……」とエリーが呟いた。「うぅ……違うもん……。エリー姉……とユウ兄ぃが……エッチをしてるを見てたら、したくもなるよぅ……」と言い返した。 そう返され、エリーは顔を赤くさせた。「そ、そうで

  • 転生して森で暮らしていたら買い物帰りに王女様を拾いました【R-18】   第48話 三人で仲良く?

    「ねぇ、ねぇ……夕食まで、まだまだ時間あるよね~」と、ユナがニヤッと笑い、俺とエリーを見てきた。 嫌な予感がするんですけど……?「……夕飯には、時間はあるな」と答えると、エリーも頷いていた。「エリー姉……もっと、ユウ兄ぃと……イチャイチャしよぉ? ねぇ……♡」と甘えた声を出してモジモジしていた。「え? あ、うん……?」ユナのモジモジして頬を赤くさせている表情を見て理解したらしく顔を真っ赤にしていた。「だーかーらぁー三人で……仲良くしよぉ? 二人だけで……ずるーい」と言い出した。 ユナは、その前にエッチをしただろ……とは言えない。 それに、エリーは……ユナと俺がエッチをしていることも知らないと思う。「ゆ、ユナちゃんには……まだ、早いんじゃ……?」頬を赤くさせて、ユナを心配した表情をして言ってきた。「わ、わたしも、お嫁さんだもんっ。がんばるっ」と胸の前で拳を強く握って言った。 ユナは、なにを言ってるんだ!? いわゆる痴女なのか? 変態なのか? と思ったが、この小さな家で3人で暮らすなら、いつかはバレてしまうだろうし、お互い気を使いコソコソとエッチをしているのがバレて、険悪な雰囲気になるより良いのでは?と思ってしまった。 エリーのお腹を抱きかかえていた手をゆっくりと胸にスライドをさせ触った。「あっ、ユウさん……今はダメ……」と甘い声をだし、俺の久の上で内腿をモジモジさせ腰をピクピクと動かした。 仲良くしようと言い出した本人は、俺とエリーを抱きしめて、俺の唇に吸い付き舌を入れてきた。ちゅ、ちゅ、ちゅぅ……♡ ちゅばぁ……くちゅ、

  • 転生して森で暮らしていたら買い物帰りに王女様を拾いました【R-18】   第47話 外にユナがいるのに

     外にユナがいると思うと……緊張すると言うか、恥ずかしいんだが……まあ、キスくらいなら…… エリーの腰に腕を回し、抱き寄せキスをした。「わ、わぁ……。ユナちゃんが、外にいるんですよ……だ、ダメです……恥ずかしいのです……」と言いつつも、抵抗はしてない。 それに、エリーの表情と胸の感触も柔らかく息子が反応してしまう。 大きくなった息子を、エリーに押し付けキスを続けた。「ゆ、ユウさん……だ、ダメです……はぅぅ……やぁ、あ、ユウ……さん……あ、あ、んぅ……そこ……当たってます……やぁ……」エリーが、力が抜けたように座り込んだ。 エリーを押し倒すように抱きしめ、抱き合った。「ユウさん……♡」と甘えるように名前を呼ばれ、ズボンを下げ息子を出した。「ちょっと……お待ち下さい……はぅぅ……ん……しょ……」プルプルと手を震わせ、慌てている様子だった。 エリーのスカートの中に手を入れ、下着を俺が脱がせると下着に透明な糸を引くのが見えた。それに薄っすらと輝く金髪の陰毛が薄っすらと見えた。「ごめん……」と言い、エリーの股に顔を入れると割れ目を舐めた。 「わっ。やっ。やぁ……だめ……! やぁ……あっ、あ、あんっ。あっ……」エリーは驚き俺の頭を押さえるが、だんだん

  • 転生して森で暮らしていたら買い物帰りに王女様を拾いました【R-18】   第46話 ユナに襲われた

    「きゃ、ユウ兄ぃ……ここ、そとぉ……」胸を腕で覆い隠した。「結界を張ったから、心配ないぞ?」言ってるそばから、獣が結界の横を通り過ぎていった。「わぁ……すごーい♪」と言っていたのを見て……失敗したと思った。これじゃ出かける度に、ユナにおねだりをされる気がする……「ユウ兄ぃ〜ユウ兄ぃ♡」と見られないとわかると、逆にユナから襲われ抱きしめられキスをされた。「ユウ兄ぃ……おっきくなってるぅ……♡」そりゃ……昨日の夜を想像しちゃってたからな。というか、美少女からおねだりされたら……なぁ。「仕方ないだろ……俺だって我慢をしてたんだからな」と答えた。「ふぅーん……ユウ兄ぃも我慢してたんだぁ……えらぁい♪ これは、ご褒美をあげなきゃね〜♡」と言い、ズボンを下げられ息子を出された。「わぁ……。夜見て分からなかったけど……可愛いっ♡」俺の股の間に座り、可愛い顔で息子を見つめて口を窄めて息子にキスをしてきた。 夜とは違い、ユナの表情がハッキリと見えるのでより興奮する。「……ぷはぁー♪ 先っぽからなにか出てるぅ……。これって、わたしの中で出したやつかなぁ? ぺろぺろ……」亀頭の先っぽをユナの柔らかな舌で舐められゾクゾクと快感が伝わり、勝手に息子がピクピクと動いてしまう。「ピクピクしてる〜♡ 気持ちいい……? ねぇねぇ〜。出ちゃぅ〜?」と可愛く首を傾げて聞いてきた。「俺も……舐めたい」と呟いた。「えぇ……。ちょっと……

  • 転生して森で暮らしていたら買い物帰りに王女様を拾いました【R-18】   第45話 ユナの本当の想い

    「ん? え? はぁ?」腕を抱きしめてご機嫌そうだったユナが、俺を見上げて驚いた表情からムスッとした表情に変わった。「恩を返す……? お世辞……? 歳が離れてる? そんな……こと思ってないしぃ! ば、ばかぁ……ユウ兄ぃ……のばかぁ……フンっ」とそっぽを向いたが、腕は抱きしめたままだった。「出会って初日にグイグイ来るのっておかしいだろ?」そっぽを向いていたユナに言った。「……それは、そうだけど……一目惚れ……だったのぉ……! スゴイ好みの……お兄さんで、ドキドキしちゃって……この人とずっと一緒にいたいって思ったの! 優しくて……格好良くて、強いとか……はぅ……♡」怒っていたのに瞳をうるませて見上げてきた。 ユナの言葉からは、ウソを感じなかった。 あ、本気だったのか……好かれているとは思っていたけど、そこまで思っているとは思ってなかった。好かれていて、好意を持っているけど、行く宛もなく半分ほどは仕方なくかと思っていた。よく考えれば……さっきも、移動途中で首元を舐めてくるとか演技をし過ぎだよな。キスを求めるのも真剣だったしな。 見上げてきていたユナを抱きかかえると、怒っていることを思い出したのかそっぽを向いてきた。「やぁ……、離してぇ!」と逃れようと暴れてきた。「そうか……そんなに暴れるなよ、落ちるぞ。下ろすから……キスをしようと思っただけだって。悪かったな……」と暴れるユナを下ろした。「……わ、わぁ、今のなしなし……! なー

Bab Lainnya
Jelajahi dan baca novel bagus secara gratis
Akses gratis ke berbagai novel bagus di aplikasi GoodNovel. Unduh buku yang kamu suka dan baca di mana saja & kapan saja.
Baca buku gratis di Aplikasi
Pindai kode untuk membaca di Aplikasi
DMCA.com Protection Status